私は高校生まで暮らした実家のある町は、人口が約18,000人と小さな町です。
また小中学校の地区では人口4,000人もいない小さな地区で、クラスも2クラスしかない結構な田舎でした。
今住んでいる町は人口1,2000人と、こちらも人口の少ない田舎町です。
そんな田舎で生まれ育ち今も田舎にすむ私が、なぜ田舎に若者がいないのかについて思ったことを書きたいと思います。
田舎に若者がいない理由
田舎に若者がいない理由は私は3点あると思います。
- 仕事の種類が少ない
- 遊ぶところがない・楽しみがない
- 地域の行事が大変
以上の3点が若者が田舎にいない理由ではないかと思います。
仕事の種類が少ない・給料が安い
田舎は仕事がないとかよく言われたり聞いたりしますが、そんなことはありません。
むしろどこも人手不足です。
これは田舎に限ったことでなく、日本全体が人手不足だと思います。
まさに少子化の影響でしょう。
その影響で田舎も人手不足なんです。
しかし、田舎は仕事の種類が少ないし給料が安いです。
田舎から大学進学して帰ってこない理由はここにあるのではないかと私は思っています。
実際、私も大学時代に学んだことを生かそうと思うと、田舎では仕事がありませんでした。
まあそこまで勉強してませんでしたが(^^;)
私は大学時代は工学部で卒業論文は当時では珍しいと思うのですが、パワーポイントでの発表とプログラミングして作ったソフトの提出でした。
今ならそんな大学も珍しくはないかもしれませんが、私が大学4年生だったのは1999年です。
まだWindows95から次のWindows98が発売されてまもない頃です。
インターネットも電話回線でやっていた時代です(笑)
話がそれてしまいましたが、そんなプログラミンとかをする会社は田舎にはありませんでした。
なので実家に帰ることにしていた私は、実家近くの普通の食品会社に就職しました。
私の場合は仕事を選ぶ基準が家から通えて週休2日だったので仕事の内容はなんでもよかったのですが、自分の興味ある仕事をしたいと思う若者たちもいると思います。
そんな若者たちには田舎でやりたいと思える仕事が少ないのではないかと思います。
また給料は都会に比べ安いです。
実際に一緒に働いている若いこたちの給料は20代でも手取りで20万ないこがほとんどです。
20万以上もらえるのは工場で残業がある会社ぐらいなものです。
そういった点も田舎を嫌がる子達が増える原因じゃないかと思います。
しかし、最近はインターネットの普及や技術の進歩により、在宅やフリーランスで仕事をする人も増えてきました。
全ての業界でそういった働き方ができる訳ではありませんが、今後は田舎でそうやって仕事をする若者も増えるのではないかと思っています。
遊ぶところがない・お店がない
田舎には遊ぶところ少ないです。
都会なら色々なお店もありますし、クラブなどもあると思います。
しかし田舎にはそういったお店などはありません。
でも、私が思うに楽しみ方は人それぞれだと思うのです。
都会に住んで休日はおしゃれなカフェでお茶したり、友達とカラオケいったりなどが好きな人もいると思います。
逆に自然が好きで山に登ったり、海や川で釣りをしたりが好きな人もいるでしょう。
趣味や楽しみ方は人それぞれです。
しかし田舎で育った若者としては、なんでもある都会は眩しく見えるのかもしれません。
実際に私も都会に憧れた時期もありましたし、大学時代に住んでいたところは割と都会だったので便利でした。
歩いてコンビニにいけるし(笑)
お店もたくさんあるし、夜遅くまでやっている店も多かったです。
友達とカラオケ行ったり、マンガ喫茶とかもあったのでよくマンガ読みに行ってましたw
他にも都会ならではの楽しみ方があると思います。
やはり田舎はお店がないのが本当不便です。
私は趣味でフライフィッシングやスキーをしているのですが、趣味で使うちょっとした物も買おうと思うと1時間以上かけてお店に行かなければいけません。
この点は非常に不便でした。
そういった不満もあり、田舎から都会に出ていく若いこもいるのではないかと思います。
しかし最近はなんでもインターネットから注文して、宅配で届けてもらえるようになったので大変便利になりました。
これからは買い物に行くのに時間がかかるという理由で都会に住みたいと思う若者はいなくなるかもしれませんね。
地域の行事が大変
田舎は地域の繋がりが強い地域が多いと思います。
私はそれ自体は悪いことだとは思っていませんが、回数が多すぎたりやることが多かったりすると大変だなとは思います。
私が実家にいた頃は消防団に入っていました。
都会の方は消防団とか知らない方も見えるのではないでしょうか?
消防団は地区のボランティアで結成され、地区で火災があった時は消火活動をしたり、普段は消火栓の点検をしたりなんかもしています。
夜中に火事があった時などは出動して、そのまま次の日仕事なんてこともありました。
また私の住んでいた地区では9月に消火活動の正確さや速さを競う大会があり、2カ月間週3日〜週5日で仕事が終わってから夜に練習がありました。
さすがに仕事が終わってから毎日のように練習するのはキツかったですね(^^;)
これ自体は悪いことだとは思いませんが、人が少なく一人ひとりの負担が大きく大変でした。
今では人が少なすぎて、隣の消防団と合併しています。
こういうのが嫌な若者は多いと思います。
また今住んでいる地区では夏にお祭りがあったのですが、今年は中止になりました。
きっとお祭りの運営が大変だったり、やる人がいないからだと思います。
でも、こうやってスッパリやめることは悪いことだとは思いません。
地域によっては断りづらい雰囲気で無理やりやるとこもあるでしょう。そうなってしまっては若者たちも無理やりやらされるのはいやだから田舎を出ていくなんてこともあると思います。
事実、私も消防団に地域の行事にと結構大変でした。
生き方が多様化してきた現在では、地域の行事などは難しい問題かもしれません。
消防団も無くてはならないものだと思いますし、お祭りも楽しいものです。
しかしみんな仕事だけでも忙しいのが現状です。
田舎でも夜遅くまで仕事している人はたくさんいますし、夜勤がある仕事もあります。
自分の趣味に時間を使いたい若者もいるでしょうし、休みぐらいはゆっくりしたいと思う若者もいると思います。
そこを30〜40代の私たちの世代が、若いこたちもこの町にいたいと思ってもらえるような地域づくりができないかと思っています。
田舎に若者はいない訳ではない
これは地域にもよると思うのですが、田舎に若者はいない訳ではないということです。
私の住んでいる郡上市には若者は結構います。
大学や専門学校に進学しても、帰ってくる子もたくさんいます。
また私と歳が近い世代もたくさんいます。
そしてみんな子供が3人いたりとかが普通です。
なので私の住んでいる地区は人口があまり変わっていません。
それはなぜかと考えると、やはり住みやすいんでしょうね。
郡上市は子供の医療費は無料ですし、保育園も充実しているので待機児童なんてありません。
そして、地域の人たちもいい人ばかりです。
私は引っ越してきたのでいわばよそ者です。
しかし、地域の人は本当によくしてくれます。
野菜持ってきてくれたり、困ったことがあれば助けてくれます。
地域柄なのでしょうか、そういったこともあり少子化が進む今の時代にあって私のように移住してくる若者も多くいます。
なので田舎に若者はいない訳ではないんですよ。
若者がいないには少子化は別として、きっとその地に理由があるんじゃないかと思います。
まとめ|これからの田舎について
色々書きましたが私が一番思うのがやはり田舎の仕事です。
農業や漁業、林業と一産業の利益が少なすぎるのが問題だと思います。
実際、田んぼや畑を持っている家はたくさんあるのですが、作ってもあまりお金にならないので他の仕事をしながら休みの日に農家をやっているかおじいちゃんおばあちゃんがやっている家がほとんどです。
畑やる人がいないから貰ってくれないかと言われたこともあります(^^;)
こういった問題が解決できればかなり変わってくるのではないかと思います。
かといって私がどうこうできる訳ではないのですが。。。
またインターネットの発達で田舎にいてもプログラミングやライターなどの仕事も出来るようになりました。
一次産業の問題がなくなり田舎でもフリーランスのような働き方ができれば、田舎の仕事問題も解決して若者の減少もなくならないかなと思っています。
私も自分に出来ることがないか考えて、行動していけたらなと思います。