フライキャスティングって難しそうに見えますよね。
しかし、キャスティングの理論や、ちょっとしたコツがわかれば誰でもある程度は投げれるようになります。
この記事ではHonda釣り倶楽部が公開しているフライフィッシングの第一人者・小野訓氏のキャスティング動画を元にシングルハンドの基本的なキャスティングについて解説しています。
無料でこんな素晴らしいレッスン動画を公開してくれているHonda釣り倶楽部さんありがとうございます。全然関係ありませんが私の家はみんなホンダ車です(笑)
なお動画は全部で13本あり、それぞれ項目ごとに解説しています。
動画1本につき1分〜2分半ありますので動画の視聴と記事を読むとだいたい35分ほど時間がかかると思います。
少し長いですけれども『フライフィッシングを始める方』や『フライフィッシングを始めて間もない方』の参考になると思いますのでどうぞご覧ください。
目次
フライキャスティングの動画を見て動きコツを覚えよう
フライキャスティングを言葉だけで理解するのはとても難しいです。というか無理ですよね、私も無理です(^^;)
『フライキャスティングを覚えたい』、『フライキャスティングをもっと上達したい』だけど教えてくれる人がいない。
そんな方でも動画を見て学べばきっと上達すると思います。
しかし、一回見ただけで覚えるのは難しいと思いますので、一通り見たら実際にロッドを持って練習しながら動画で確認していくと早く上達できると思います。
今はスマートフォンなどで手軽に動画が見られるので、外で練習しながら動画で確認もできますしね。
さらに自分のキャステイングしているところを動画で撮っておけば、どこが悪いのかもわかるのでいいと思います。
100均などでスマートフォンの三脚とかも売っていますし、そういった物を使えば一人でも撮影もできますよ。
それではこれから動画を見ていただき、気をつけるべき点を解説していきたいと思います。
フライキャスティング初心者上達のコツ!
キャステイングの練習をする上で大切なポイントを説明していきます。
目で見ること
動画内では上手い人のキャスティングを見て覚えると言っていますね。自分のまわりに上手い人がいない場合は動画でもいいと思うので、見て動作を覚えましょう。
自分の動きを意識する
腕の角度はイメージ通りに動かせているか、ループは綺麗な形になっているか等を意識して練習するようにしましょう。
また、意識をするべき項目はこれから下記で説明していきます。
グリップの握り方
グリップの握り方は大きく分けて3種類あります。
サム・オン・トップ・グリップ
親指を真上に乗せた握り方。最も基本的なグリップです。初心者の方はこのグリップから始めることをおすすめします。
指を楽にして全体に包み込むようにして握ります。力を入れすぎないように注意しましょう。
インデックスフィンガー・グリップ
人差し指を真上に乗せた握り方。渓流などでキャスティングのアキュラシー(正確度)を高めたいときなどはこのグリップを使います。低番手の軽いロッド向きのグリップです。
シェイクハンドグリップ(Vグリップ)
サム・オン・トップ・グリップとインデックスフィンガー・グリップの中間のようなグリップ。手首の自由が利くのでトリックキャストなどを使うのに適しています。筆者も渓流などではこのグリップで釣りをしています。
スタンス
スタンスは大きく分けて3種類あります。
クローズドスタンス
ロッドを持った手と同じ方の足を前に出すスタンスがクローズドスタンスです。
近距離で正確に投げるときはこのスタンスがいいです。反対に力が入りにくいため遠投には向いていません。
オープンスタンス
ロッドを持った手と反対の足を前に出すスタンスがオープンスタンスです。
遠くに投げるのに適しているスタンスです。反対にブレも大きくなってしまうため正確に投げるのには向いていません。
ナチュラルスタンス
両足を揃えてキャスティングするのをナチュラルスタンスといいます。
体のブレも少なく腕も割と自由に振れるので初心者の方におすすめなスタンスです。
足は肩幅ほどに広げるのがいいでしょう。
アームポジション
どの辺りで腕を振ればキャスティングしやすいのかということが重要になります。
腕は高すぎず、低すぎず
腕は一番力を加えやすい位置がいいので、高すぎたり低すぎると力が入らない。概ねの目安としてバックキャストの時に手が頭の位置、フォワードキャストの時に手が胸の高さぐらいです。
肘はなるべく体によせる
肘は脇をしめてなるべく体によせるようにしましょう。肘が離れてしまうとロッドティップが直線的に振れなくなってしまいます。
ロッドの角度
オーバーヘッドキャストはロッドを垂直に立てると、ロッドティップとフライが当たってしまいます。そのため、ロッドを少し傾けてキャスティングすることによりロッドティップとフライが離れるので安全にキャスティングできるようになります。
フォルスキャスト
フライキャスティングは前に投げる動作と後ろに投げる動作があります。
この前後に投げる動きをフォルスキャストといいます。
バックキャスト
後ろに投げる動作をバックキャストといいます。
フォワードキャスト
前に投げる動作をフォワードキャストといいます。
ストップ、ポーズ
動かしていたロッドが止まった時がストップ。そこからフライラインが展開するまで待っているのをポーズといいます。
このストップ、ポーズがしっかり出来ないとフライラインに力が伝わらず、うまく投げることが出来ません。
キャスティングアーク
バックキャストのロッドの角度とフォワードキャストのロッドの角度のことをアークといいます。
アークの角度をしっかり管理することがフライキャスティングでは重要になります。このアークはフライラインの長さ(投げる距離)によっても変わってきます。
角度は11時と1時が目安
初めはフライラインを10mぐらい出して練習するのがいいでしょう。その時のアークの角度の目安はバックとフォワードが時計の針の11時と1時になるようしてください。
自分の目で見てロッドの角度を調整するようにしましょう。
理想的なアークは、ループがある程度狭くフライラインが直線に伸びるように調整しましょう。
広いアーク
アークが広くなっていくと、フライラインのループも広くなっていきます。ループが広くなりすぎるとラインは失速し力もなくなります。
狭いアーク
アークが狭くなっていくと、フライラインのループも狭くなっていきます。ループが狭い方がラインの力はありますけれども、狭まくなりすぎるとロッドとラインやフライが交差してぶつかってしまいます。
キャスティングのキーワード
フライキャスティングを上手く行うためのキーワードは2つあります。
ゆっくり動き始る
1つめのキーワドはフライキャスティングはロッドをゆっくり動かし始めるということです。言い換えるとロッドティップはスムーズに加速し続けることが重要になります。
急激な動きをした場合、その力がロッドティップに伝わり急に曲がってしまいます。そのためフライラインも波打ってしまいうまく飛ばなくなってしまいます。
急激な動きをしている動画を見ていただくとわかると思うのですけれども、ラインが波打ってますよね。これでは思ったところに投げられませんし、トラブルも増えてしまいます。
ゆっくり動き始めることでロッドもスムーズに曲がっていくのでまっすぐで綺麗なループができるのです。
しっかり止める
加速し続けたロッドティップをしっかり止めることにより、曲がったロッドの復元力がフライラインに伝えられるからです。
しっかりと止めないとフライラインに力が伝わらずループも力がなくなってしまいます。
ロッドの先端を直線的に動かす
ロッドティップを直線的に動かすことが重要です。
ロッドティップが円を描いてしますとフライラインに力が加わりません。
ロッドがどんな角度(正面から見て)スリークォーターやサイドキャストになってもロッドティップが直線的に動くようにしましょう。
プレゼンテーション
あらかじめラインを10mほど出しておき、フォルスキャストをしながらラインを伸ばしていく。
フォルスキャスト
フォルスキャストをしながらフライラインが伸びるタイミングでラインを持っている手を緩め、ラインを伸ばしていきます。
ゆっくりロッドティップを下げる
フォルスキャストから最後にゆっくりロッドティップを下げてプレゼンテイションする。
早く下げてしますとフライラインが水面をたたいてしまい魚がびっくりしてしまう。
ダブルホール
ロッドを持っていない方の手でフライラインを引っ張ることをホールといいます。
ホールをすることにより遠くまで飛ぶように出来ます。またループを狭くすることも出来ます。
シングルホールで練習
フォワードキャストとバックキャスト両方行ってダブルホールです。初めの練習はバックキャストのみのシングルホール、フォワードキャストのみのシングルホールとそれぞれで練習していくのがいいでしょう。
小さくダブルホール
ダブルホールの練習をする上で、初めは大きくラインを引いてしまうと難しいので小さく引くダブルホールから練習しましょう。
注意点として、10cmラインを引いたなら10cmラインを戻すようにしましょう。また、リズムをつかむように反復するといいです。
なるべく動作をゆっくり行うようにするといいです。
フライキャスティング動画!初心者上達のコツ!まとめ
まずは今回学んだことまで出来るように練習しましょう。
実際に渓流で釣りをするときはこの他にもリーチキャストやネガティブカーブキャスト、オフショルダーキャストなどをよく使います。
これらのトリックキャストを覚えていくためにもキャスティングの基本は大切です。
私も家の前でキャスティング練習をしたりしています(笑)
注意点として、アスファルトの上でキャスティング練習をするときはフライラインが痛みますので使わなくなったラインや安いラインで行うようにしましょう。もしくは公園などで芝の上ならば大丈夫だと思います。
あとは動画でもありましたけれども、ラインのメンテナンスをしっかりするようにしましょう。
私も釣行毎に帰ってきたらまずラインを濡らして絞った布などで拭いて汚れを取り、その後にラインドレッシングを塗っています。大切に扱えばラインも長持ちしますしね。
フライフィッシングにおいてキャスティングはかなり重要ですのでしっかりマスターしましょう!