エルクヘアカディスはドライフライで有名なパターンですよね。
簡単に巻けるフライですし、よく釣れるフライなのでぜひ巻けるように覚えましょう。
この記事を読んでいただければエルクヘアカディスがどんなフライかが分かり、自分で巻けるようになると思います。
目次
フライタイイング入門|初心者に最適!エルクヘアカディス!
エルクヘアカディスはその名の通りカディス(トビケラ)の成虫をイミテーションしたフライです。
【トビケラの成虫】
主にドライフライとして使用されています。
ウイング材にエルクヘアを使っているのでエルクヘアカディスと呼ばれています。
ボディに縦に巻かれたハックルが水面に突き刺さりドラグヘッジ効果が高くなりドラグフリーで流しやすくなっているのが特徴です。
ドラグヘッジ効果のおかげなのかよく釣れるフライとしても有名ですね。
マテリアルは何が必要か
【エルクヘア】
(左:ナチュラル 右:ブリーチあり)
【ハックル】ドライフライで多用されるコックネックハックル
左からライトジンジャー、ブラック、グリズリー、ブラウン
【ダビング材】ドライフライ用のダビング材
【フック】
- エルクヘア:ナチュラル、ブリーチとありナチュラルの方が浮力が高いと言われるが、エルクヘアカディスの場合ウイングは水面上にあるため浮力とは関係ないと思います。ウイングは主にインジケーター(目印)の役割が大きいのでナチュラルでもブリーチしてあるものどちらでも良いでしょう。
- ハックル:コック(雄鶏)ハックルでネックかサドルどちらでも可。サイズに応じて選ぶこと。カラーはお好みだが、ブラウンやグリズリーが無難なカラーだと思います。
- ダビング材:ボディーにするダビング材もしくはピーコックハールなどもいいと思います。ダビング材のカラーはブラウン、イエロー、オリーブ、ブラックなど。
- フック:ドライフライで使うスタンダードなフックか細い2XF、3XFなどのフックを使用。フックサイズは#10~#20ぐらい。よく使うのは#10~#16あたりが一番出番が多い。
エルクヘアカディスのタイイングを動画で見てみよう
タイイング時の注意点
- エルクヘアの量:多すぎるともっさりしてしまい見た目も悪く、空気抵抗も大きくなってしまう。少なすぎるとインジケーターの役割として視認性が悪くなるので注意すること。
- ハックルをフックに留める時:ハックルの裏側が上に来るように留める。
- ハックルをボディーに巻く時:ハックルの裏側をフックのアイ側になるように巻いていく。(ハックルがアイ側を向くことでハックルが水面を捉えてドラグヘッジ効果が高くなる)
- ハックルをカットする:長いティペットや細いティペットを使うと空気抵抗でフライが開店してしまいティペットがよじれたりします。そういった場合は動画ではカットしていませんでしたが、ハックルの下側をV字にカットすることで空気抵抗を減らし回転しづらくすることができます。
まとめ:エルクヘアカディスで釣ってみよう!
エルクヘアカディスはよく釣れるフライです。
渓流ではハイフロートタイプのフライなのでよく浮きますし、流れをよくつかむのでドラグがかかりにくいです。
管釣りでもよく釣れるフライですよね。
私もフライボックスには必ず何個か入れています。
上の写真は私が巻いたエルクヘアカディスなのですが何か違いませんか?
巻き方が雑とか綺麗に巻けていないとかじゃないですよ(^^;)
ハックルの向きが反対ですね。ハックルの向きを反対にすることで空気抵抗を少なくしています。しかし、ハックルを反対に付けることによってドラグヘッジの効果は少なくなってしまいます。
私は通常タイプとこのハックルが反対向きのフライと両方用意して状況によって使い分けたりしています。
基本的な巻き方から、自分なりに工夫して巻くのもフライタイイングの楽しみでもあります。
まずは自分で巻いて釣って見ましょう!