渓流フライフィッシングでヤマメやイワナを釣りたい。
でも、なかなか釣れない…
どうやって釣ればいいのかわからない。
何が悪いのかわからないといった悩みは、誰もがフライフィシングを始めた時に通る道ではないでしょうか。
そんな方のためにドライフライで渓魚を釣るためのちょっとしたコツや注意すべき点、簡単なテクニックを紹介したいと思います。
この記事を読んで渓流フライフィッシングの釣果アップを目指しましょう。
ドライフライのテクニック①ポイントには静かに近づく
これよくありがちなのですけど、ポイントに近づく時、音も気にせずずかずか行っちゃうと魚は逃げてしまいます。
ヤマメやアマゴなんかは特に気をつけないと、ちょっとした足音などで逃げてしまうことがよくあります。
静かに近づくことは、気をつければ誰でもできることなので注意しましょう。
また、なるべく低い姿勢で近づきましょう。
岩に隠れたりしたり、かがんで魚に気づかれないようにすることも大切です。
ドライフライのテクニック②渓魚のつくポイントを知る
ただ闇雲にフライを投げても渓魚は釣れません。
渓魚のいるポイント、正確には渓魚が捕食しようと待ち構えているポイントにフライを流さなければ釣ることはできません。
それではどのようなところで魚は待ち構えているのかというと、まず大切なのは流速です。
流れが速すぎると流れてくるエサも速く流れるため渓魚も捕食しづらくなります。
反対に流れの無いようなポイントでは当然エサも流れてこないため魚もいません。
たまにイワナはほとんど流れがないようなところで釣れたりもしますけど(^^;)
それではどれぐらいの流速がいいかというと、ドライフライが流しやすい流速なのですけど言葉で表現するのは難しいですね…
動画でみてもらうのが一番だと思うのでこちらの動画をご覧下さい。
この動画ではヤマメは釣れていませんけど、どれぐらいの流速でエサを待っているのか、フライがどれぐらいの速さで流れているかがよくわかりますね。
この流速を覚えておいて、同じような流速のポイントを狙っていけばいいと思います。
この画像では◯の位置でイワナが釣れました。
流速は真ん中が速く、奥の釣れた流れはドライフライを流すのにちょうどいい流速でした。
そして、イワナが身を隠すための石があるので絶好のポイントとなっています。
このポイントを引きで撮ったものが下の画像です。
①のところで釣れましたけど②のところでも釣れる可能性はあります。
手前側が速い流れになっています。
このポイントは流れが中心に集まっています。
流れが集まるところはエサも集まるので、渓魚もそういったポイントにつきます。
◯の位置は手前で流れがぶつかりあい、早かった流速がちょうどいい流速になっています。
実際にこの◯のところで釣れました。しかも、釣れた渓魚の後ろからもう1匹ついてきていたのでエサを食べる順番待ちをしていたのかもしれません。
それほどいいポイントということになります。
他にも巻き返しや、流れの筋の違いなど渓魚のつくポイントは色々あります。
こういったポイントを知るには経験も必要ですけど、今はDVDもたくさん発売されているのでそういったものを見るのもいいと思います。
渋谷直人さんのDVDはロングティペットリーダーでの釣りですけど、フライフィッシングの基本的なこともわかりやすく説明されているのでおすすめです。
ぶっちゃけ、私の記事よりこのDVDを見た方がいいです(笑)
また、YouTubeなどでもフライフィッシングの動画はたくさんあるので、そういった動画を見て参考にするのもいいと思います。
こちらの記事で、フライフィッシングの動画を紹介していますので参考にしてください。
ドライフライのテクニック③キャスティング精度を上げる
まずは狙ったところにフライを投げれなければ釣ることはできません。
渓流フライフィッシングではフライを流すレーンが10cmズレただけで釣れなくなってしまいます。
狙ったところに投げられるようにキャスティング練習をしておきましょう。
具体的には次のトリックキャストの項で最低限覚えておきたいトリックキャストを説明していますので、そのキャストで狙ったところにフライが投げれるように練習してください。
ドライフライのテクニック④トリックキャスト
フライフィッシングには様々なトリックキャストがあります。
ここでは渓流フライフィッシングでよく使うリーチキャスト、ネガティブカーブキャスト、バックハンド(オフショルダー)キャストについて解説します。
リーチキャスト
キャストの最後にロッドを倒してフライラインを上流側に起くことをリーチキャストと言います。
リーチキャストをすることにより手前の速い流れにフライラインが引っ張られてもフライがナチュラルに流せるようになります。
ネガティブカーブキャスト&バックハンド(オフショルダー)キャスト
この動画では「Right Curve Casting」と紹介されているのが「ネガティブカーブキャスト」です。
「Left Curve Casting」と紹介されているのが「バックハンドのネガティブカーブキャスト」です。
ループが展開する前に着水させてその時に出来たU字状を使ったキャストをネガティブカーブキャストと言います。
画像では右手でロッドを持ち。ロッドの角度はスリークウォーターで投げています。
ループが展開する前に着水させることによってループ状のままリーダーないしティペットが着水しフライ先行の形で流れてきます。
ここでのコツはループがターンしないように勢いを弱く投げるか、ループの先端を水面に突っ込むように投げると上手くできます。
またバックハンドキャストは利き手の反対側にロッドを傾けるまたは、体ごと傾けて利き手と反対側にループができるように投げる方法です。
動画ではバックハンドキャストにネガティブカーブキャストを組み合わせて「Left Curve Casting」と紹介しています。
呼び方はどちらでも構いませんので覚えておきましょう。
ドライフライのテクニック⑤フライの流し方(フライ先行)
渓流での釣りはアップストリームで狙うか、クロスストリームで狙う釣りになります。
稀にダウンストリームで狙う場合もありますけど、今回はアップとクロスストリームについて解説します。
アップストリームとは川の下流から上流に向かってフライを投げる方法です。
クロスストリームとは川のサイドからフライを投げる方法です。
また、基本的にフライ先行で流れるようにします。
そのためにはトリックキャストで解説したリーチキャストやネガティブカーブキャストが必要になるのです。
アップストリーム&ネガティブカーブキャスト
組み合わせとしてはアップストリームで狙う場合はネガティブカーブキャストをよく使います。
図のように手前側に速い流れがありその向こうに渓魚が捕食しやすい速さの流れがある場合は、ネガティブカーブキャストでU字を作ります。
そしてU字の頂点が速い流れにくるようにすることで、速い流れでラインが引っ張られてもフライはナチュラルに流れるようになります。
上の図は左岸側からキャストしていますけど、反対の右岸側から速い流れの向こう側を狙う場合はバックハンドキャスト&ネガティブカーブキャストで狙えば同じようにフライはナチュラルに流せるようになります。
クロスストリームキャスト&リーチキャスト&メンディング
クロスストリームで狙う場合はリーチキャストとメンディングを使って速い流れにラインが引っ張られないようにします。
そうすることでフライはナチュラルに流せるようになるのです。
ラインの置き方を考えることでフライはナチュラルに流せるようになります。
そのためにはキャスティングができる様にならなければいけません。
ナチュラルにフライを流せるようになれば必然的に釣果は上がってきますので練習しましょう。
ドライフライのテクニック⑥合わせ方
ポンドタイプの管理釣り場と違い、渓流は流れています。
アップストリームで狙う場合はフライが上流から下流は流れてくる間に、ラインも同様に流れてきます。
流れてきたラインは手繰り寄せておきましょう。
ラインを手繰り寄せずに放置すると、渓魚がフライに出たときに合わせてもラインがたるんでいるためフライまで力がかかりません。
一定のテンションが保てるように余ったラインは手繰っておきましょう。
合わせのタイミングはフライに渓魚が出たと思ったら合わせればいいと思います。
ドライフライのテクニック⑦渓魚の取り込み方
渓魚を取り込む時の注意点は、自分が渓魚より下流側になるようにしましょう。
ネットに入れる瞬間に渓魚が自分より下流だと流れに逆らって取り込むことになります。
小さい渓魚なら問題ないかもしれませんけど、大きい渓魚だった場合流れに逆らうのと下手をすればティペットを切られてしまう可能性もあります。
日頃から渓魚より自分が下流になるようにしましょう。
もし渓魚が下流に下ってしまったら、自分も下流に下り取り込みに備えるようにしましょう。
まとめ
色々と書いてきましたが、他にも様々なテクニックがあります。
しかし、まずはリーチキャストやネガティブカーブキャストを駆使してフライをナチュラルに流せるようになれば釣れる渓魚は増えるはずです。
この記事の内容を参考にしてもらい、釣果アップにつながればと思います。