FlyFishingとは軽い毛針を重量のあるフライラインで投げて行う釣りです。
自分で言うのもなんですが、かなりマイナーな釣りだと思います(笑)
そんなマイナーな釣りですが自分で巻いた(作った)毛針で、自分の思い描いたように毛針をポイントに投げて釣れた時には病みつきになる面白さがあります。
しかしながらマイナー故やってみたいと思っても周りに教えてくれる人がいない、プロショップは敷居が高そう、タックル(道具)は何を揃えたらいいかわからないと言う人も多いのではないでしょうか?そんな方の手助けになればと思い書いてみました。
必要なタックル(道具)
- フライロッド
- フライライン、バッキングライン
- フライリール
- リーダー、ティペット
- フライ
ウエダーやフィッシングベスト、小物等他にも必要なものはありますがまずは最低限必要なものという事で上記のものを揃えることが必要です。
フライロッド
材質はカーボングラファイト、グラスファイバー、バンブーがありますが、初めは軽くて反発力も強いカーボングラファイトのフライロッドが初心者には扱いやすと思います。
私も初めはカーボンのフライロッドを購入しました。
フライロッドは、適合するフライラインの重さによって番手が決まってきます。
この番手はアメリカのフィッシング団体で定められた規格で、どのメーカーでも共通です。
ロッドの長さの表記は英米のft(フィート)とin(インチ)で表示されています。
7ft 6in~8ft 6inくらいが一般的な長さです。
番手は#0~#10…とあり、数字が大きくなる程フライラインが重くなります。(一部のメーカーでは#000というライトラインとかもあります)
番手が小さいロッドはフライラインも軽くなり水面へのインパクトも少なくなります。
またロッドも軽い為、キャストの正確さや精度も高くなります。
逆にフライラインが軽くなると風の影響を受けやすい、重いフライが投げづらいというデメリットもあります。
番手の大きいロッドはキャストの飛距離が出しやすく、ウエイトの入ったニンフ等の重いフライもキャストしやすくなります。
また大型の魚とのやりとりにも余裕があります。
逆にロッドが重くなる分キャストの正確さや精度は低くなります。
ロッドの長さも短い方がキャストの精度は上がりますが飛距離は落ちます。
逆に長い方がキャストの飛距離は上がりますが精度は落ちるといった感じです。
フィールドによって川が開けていて周りに障害物が無いような場合は長いロッドの方が有利ですし、木が覆いかぶさっているような川では短いロッド方が有利です。
渓流でよく使用される番手は#2、#3、#4番(6ft〜9ft)、管釣りでは#4、#5、#6番(7ft〜9ft6in)ぐらいが使用されます。
渓流しかやらないというのであれば#3番の8ft前後、管釣りしかやらないのであれば#5番の9ft前後がいいと思います。渓流も管釣りも両方やりたいという方は#4番の8ft前後がいいでしょう。
できれば、#3番と#5番ロッドを揃えて、管理釣り場で経験を積んでから渓流に行くのがベストですけど、いきなり2本もロッドを買うのは大変だと思うので#4番を買うのがいいかなと思います。
アクションと呼ばれるロッドの硬さも、ファストアクション(硬い)、ミディアムアクション(中間)、スローアクション(柔らかい)の3つに分かれていますが、初心者はまずミディアムアクションを選べば良いでしょう。
価格は安いもので5,000円程から100,000円以上するものまで様々ですが、20,000円程度のものならそこまで悪いものは無いと思います。
私が始めた時は20,000円ぐらいのアキスコの#3番8ft2pc(エアライト803-2)を買いましたがこのロッドは良い竿でした。
同時に妻用に6,000円ほどの#4番8ftのセット(ロッド、リール、ラインがセットになったもの)を購入しましたがロッドが重いし、アクションも悪くキャストがし辛くあまり使えませんでした。
アキスコ(AXISCO) ARエイシス4PCパックロッドARAF804-4
渓流も管理釣り場もやるならアキスコARAF804-4(8ft 4番 4PC)がおすすめです。
ティムコ(TIEMCO) ロッド ユーフレックス・インファンテ 864-4 グレーオリーブ
渓流も管理釣り場もやるならインファンテ804-4(8ft 4番 4PC)がおすすめです。
フライライン
フライラインはコーティングされた重さのある糸です。
フライラインの種類はフローティングライン(水面に浮かぶ)、シンキングライン(水に沈む)がありますが、渓流では主にフローティングラインを使います。
またラインの形状も様々でDT(ダブルテーパー)は両端が先細りになっていて、ラインが傷んできたら前後を逆さにして使えるのでコスパに優れています。
WF(ウェイトフォワード)はフライ側が重くなっていて根元側は細くなっている為、遠くにキャスティングしやすいという点に優れています。
その他にもST(シューティングヘッド)などのラインもあり、また様々なメーカーから同じDTやWFでも形状の違うラインがたくさん出ています。
渓流ではフローティングのDT、管釣りではフローティングのWFがいいと思います。両方やりたいという方はフローティングのWFで良いでしょう。
カラーは好みですが、オレンジやイエローなど見やすい色がおすすめです。また、#4番のロッドであれば、#4番のラインを選んでください。
価格は安いもので2,000円程から高いものですと10,000円以上するものもあります。
初心者にお勧めなのはにしきたトレーディングのラインです。
またはさらに安価なYahooショッピングでしか買えないこちらのラインでもいいと思います。
バッキングライン
バッキングラインとはフライラインの根元側に繋いでリール側に繋ぐものです。
大型魚などを釣ってフライラインの長さだけではやりとりできないといった状況で使ったり、単にリールの下巻きに使ったりするラインです。
渓流では必要ないと思いますが、そこまで高いものではありませんのでリールの下巻き(径を大きくする事でラインの癖をつき難くする役目もある)に購入しても良いと思います。
価格は500円程〜2,000円程です。
フライリール
フライフィッシングでは、大きな魚をかけたときはリールを巻いてやりとりすることもありますが、ヤマメ、アマゴ、イワナなどの小さな魚の場合、手もとでラインを手繰って魚を寄せる方法でもキャッチできます。
時と場合によりますが私は手元のラインで魚を寄せると、足元にラインが垂れて急に魚が走ったりする時に垂れたラインが邪魔で転倒したりすることがあるのでなるべくリールでラインを巻くようにしています。
フライリールの役割はラインを巻き取って収納することがメインでシンプルな構造ですが結構な値段がします(汗)
リールは、ラインの番手に合わせて選んでください。
3~4番用というように、収納できるラインの目安が設定されています。
最近は、ラインの巻き癖がつきにくいラージアーバーという大きめのリールが主流ですが、クラシックなものが好きという方は見た目で選んでOKです。
フライリールにはドラグ機能(魚が走ってラインが引き出された時に、一気に全部引き出されないよう、負荷の具合を調節できる機能)というものが付いていますが渓流や管釣りでは気にしなくても良いでしょう。
クリック式とディスクブレーキ式があり、ディスクブレーキの方が高性能ですが、クリック式で充分です。
現に私はクリック式のリールで50cmを超えるニジマスを何度も釣っています。
ここら辺は好みもありますので初めは安いものでいいと思います。
価格は3,000円程〜10,0000円を超えるものまで様々ですが5,000円前後のものでいいと思います。
ダイワ(Daiwa) フライリール ロッホモア-A 200A
リーダー、ティペット
リーダーはフライラインの先端につなげて使うテーパー状になっている糸です。
フライラインよりも細く、カラーもクリアや薄いブラウンなど魚に気づかれ無いようになっています。
また、テーパー状になっていることによりフライを投げやすくしています。
長さは6ft程〜15ft程で素材はナイロンとフロロカーボンがあります。
太さはX表示で渓流などではナイロンの5X9ftあたりが初めは扱いやすくいいと思います。
X表示は数字が大きくなるほど糸は細くなります。価格は300円前後です。
ティペットはリーダーの先につける糸です。
リーダーに直接フライを結んでも問題ありませんがフライの交換や糸が切れてしまった時にリーダーがどんどん短くなってしまうので、リーダーの先にティペットをつなげておいた方が良いでしょう。
ティペットの太さ表示もX表示で、ナイロンとフロロカーボンがあります。
初めはナイロンの4X〜6Xを揃えておけばいいでしょう。
価格は50m巻きで1,000円前後です。
これは特にフライ専用にこだわらず、他の釣りのハリスとかでも問題ありません。
ただ、X表示ではなく号表示になるので(5Xで0.8号)間違えないようにしましょう。
ロングリーダーティペットといってリーダーとティペットで全長21ft以上を扱う方も見えます。
これは長くすることによりフライをナチュラルに流せるというメリットがあります。
しかし、初めは糸が絡まったり、木に引っ掛けたりとトラブルも増えるので自分の扱いやすい長さから始めればいいと思います。
ちなみに私は開けた川ではバリバスの12ftリーダーに6ftティペット、狭い川では9ftリーダーに6ftティペットか3ftティペットと使い分けています。
モーリス(MORRIS) ライン バリバス スーパーティペット マスタースペック ナイロン 6X
こちらの記事でおすすめの代用ハリスも紹介していますので、参考にしてください。
フライ
フライも色々な種類がああります。
水面に浮くドライフライ、水中に沈むニンフやウエットフライ、他にも小魚のようなストリーマー等様々なフライがあります。
フライを自分で巻くことも楽しみの一つですが、自分で巻く為にはバイスやシザース、マテリアル(材料)等を揃える必要があります。
最初は完成しているフライを購入すればいいと思います。
まずはドライフライを使ってみることをお勧めします。
ドライフライでしたらキャスト後フライがどこにあるか視認できる為、自分がどこにキャストしているか、狙ったところに投げられているかが分かるからです。
また、魚がフライに食いつく瞬間も見えるので合わせもしやすいです。
フライは色々持っていた方がいいですが、いきなり色々購入するのも大変ですし、最初はドライフライのエルクヘアカディス、アダムスパラシュートがいいと思います。
視認性もいいですし、よく釣れるフライです。
サイズ(フックサイズ)は#12、14、16があれば良いでしょう。
フックサイズは数字が小さくなるほどフックの大きさが大ききなります。
価格はショップなどでは1個300円程と割と高いです。
オークションなどで探すと10個ほどで1,000円程で購入することができるので一度探してみましょう。
もしくは私の巻いたフライでよろしければ格安にしますよ(笑)欲しい方はadmin@takashit.xyzまでメールください。
タックル一式の予算
新品でフライロッド、フライライン、フライリール、リーダー、ティペット、フライと一式揃えるとおおよそ30,000円〜40,000円といったところでしょうか。
フライロッドやリールなどはオークションで安く手に入ったりすることもあるので探してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回紹介したタックルと小物類(クリッパーやフロータント)があれば最低限の釣りはできると思います。
まずは管釣りで練習するのがいいと思います。管釣りも極め出すと奥深い釣り場ですが、確実に魚はいますし周りに障害物等が少なくキャストしやすい場所が多いので初心者にお勧めです。
ぜひ、マイタックルを持って釣りに出かけてみてください。